バカ者から生まれたプロジェクト⑤

バカ者から生まれたプロジェクト⑤

カンボジア拠点立ち上げプロジェクト
前沢 典子(2002年入社)

初の海外拠点を成功に導くために

28才で転職し、技術営業のトップとして様々な顧客の課題解決に取り組む前沢。採用やマーケティングなど、営業以外の業務も幅広く担当する多忙な日々の中、数年前から特に注力しているのが海外進出プロジェクトである。グローバルなビジネス拡大を目指すサンケイエンジニアリングは2014年、カンボジアに検査業務を担う拠点をOPENさせた。
「拠点を作って3年ほど経ちますが、やっと検査業務が滞りなくできるようになってきました。これがまず目標の第一段階。ここまでは成功したので、次は加工までできるレベルにまで持っていきたい。カンボジアでモノが作れるようになれば、中国やインドといった国々との取引もスムーズになります。ウチの製品の加工から初めて、将来的にはコンタクトプローブ以外のモノにも対応できたらなと」
検査だけでなく加工もできる拠点に。その時期を前沢は2032年頃、と置いている。その理由は?
「オリンピックですね。2020年が東京、24年がパリ、28年がアメリカで、その次の32年には、そろそろ東南アジアで開催されるんじゃないかって思ってて。つまりその頃には東南アジアの生活レベルがグッと上がってるはずだと。それまでに準備を整えておきたいということです」

 

苦労した採用活動、そして運命の出会い

とはいえ、ここまでの道のりも決して順風満帆とは言えなかった。2014年の開設から3年間、その間に現地で採用した9名のスタッフのうち、残ったのは1名だけだという。現在はその1名とワーカーさん(パートタイムスタッフ)3名の計4名で日々の業務に当たる。

「採用には本当に苦労しましたねえ(笑)。国民性っていうんですかね、やっぱり日本とは感覚が違って。ただね、その残った1名、女性なんですけど、この方と出会えたのは本当に本当にラッキーでした。他のカンボジア人とは考え方からして全然違って、根拠のない夢は見ない、見栄を張ることもない、できることからコツコツと積み上げていく、そういうタイプ。まあ、裏を返せば、他の方はそういうタイプじゃなかったってことなんですけど(笑)」

検査業務に比べ、専門知識や技術が必要な加工工程は難易度も高い。それでも前沢が「加工もできる拠点」を現実的な目標に据えられたのは、この女性スタッフの存在が大きい。

「彼女だったら加工まで習得できる、そういうイメージが持てたということです。既に2回日本に来てもらって、ウチの技術センターで研修を受けてもらいました。技術面はそうやって学んでもらって、あとは私のほうが向こうに足を運んで、彼女に辞められちゃわないように体制づくりを頑張ると(笑)」

 

海外ビジネスの専門家になるために

サンケイエンジニアリングにとって、海外進出は以前からの目標であった。カンボジアは具体的な第一歩目だが、一方で、カンボジアでなければならないという意識はあまりない。この点について笠原社長はこう語る。

「これからの時代を考えれば、海外への挑戦は当たり前にしていくべきです。かといって、カンボジアが全てだとも思っていませんよね。正直な話、撤退を考えたことも3回くらいあったし(笑)。でも、じゃあ一度の失敗で海外ビジネスを辞めるかって言ったら全くそんなことはなくて、別の国なり別の大陸なりでチャレンジするだけです。失敗したっていいんですよ、失敗から学ぶこともたくさんあるわけだから」

その中で前沢は、カンボジアでの事業を着実に成功に導きつつある。その目は既に経営者だ。

「社長が言うように、未来永劫カンボジアとは思ってません。でも、次にどういう所に行くにしろ、ここまではできた、という実績は必要ですから。場所を変えてまたゼロから始めるんじゃなくて、次に繋がるような何かを見つけないと」

新しいビジネス、という観点ではどうなのだろう。海外ビジネスをノウハウとして他社に売る、という未来はイメージできるのか。

「まだまだこれから、じゃないですかね。でも、私は少しずつ自信を得つつある。だからもっともっとノウハウを身に着けて、世界中のどこでもビジネスコンサルできるくらいになってみせますよ」

 

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