バカ者から生まれたプロジェクト③

バカ者から生まれたプロジェクト③

生産性向上プロジェクト
尾ノ上 大輔(2001年入社)

技術者から、生産性向上の旗振り役へ

サンケイエンジニアリングの加工技術を支えてきた尾ノ上。技術センターに泊まり込んで加工技術を磨き、家に帰る間も惜しんでダンボールに包まって仮眠を取っていたーーそんなエピソードもあるほど仕事に没頭してきた彼が現在取り組んでいるのは、見方によっては真逆のこと。無駄を省いて効率的な成果をあげる、そんな<生産性向上>のミッションだ。

「昔は本当に、生産性なんて考えずにひたすら長く働いてました。でも、なぜ長時間労働になっているのかの原因を徹底的に分析し、目的・目標を具体化して一つずつ取り組んでいけば、短い時間で同じ成果が上がることがわかってきた。結局、過去に自分が非生産的な働き方をしていたからこそ、よくわかるんですよね」

生産性向上というテーマを掲げる企業は多いが、それを達成するのは簡単ではない。尾ノ上は、その理由をこう語る。

「原因の分析が甘いからでしょうね。まずここを徹底してやらないと、正しい計画は立ちません。正しい計画が立たないから目標も曖昧になりがちで、だからいつの間にか形骸化して、結局、目の前の仕事をこなすだけになる。……で、1年後の社員総会で、生産性変わってないじゃないかって怒られる(笑)。ウチもこのパターンに陥ってました」

 

「外」から見るからこそわかること

他社への研修などを通じて具体的なメソッドを学んだ尾ノ上は、本格的な改革に乗り出した。

「最初にやったのは、各現場に行って、やっていることを細部まで理解することです。この、細部まで、というのがポイントで、例えば2階の技術センターで言えば、NC旋盤の段取り、抜き取り、プログラム、切子の掃除、と、大きなところだとこれくらいしか出てこない。でも実際には、脂の管理とか、工具の発注とか、資料のプリントアウトとか、そういう細かな仕事も存在しているわけで。そういうのも含めて一旦すべて出してみて、その上で、課題と向き合っていくと」

仕事に優先順位をつけ、無駄なことは省き、時には他部署へアウトソーシングする。尾ノ上自身、技術者として「中」にいた時には気付かなかったことが、俯瞰の視点で職場を見つめることでわかってきた。

「機械が40台あるとして、朝来てみたらそのうちの1台がアラームで止まっていますと。だからそれを直す作業をして、再び動かすわけです。それが当たり前だと思ってたんです。でも、違うよねと。アラームが出て機械が止まってるなら、それは異常だよねと。アラームが出ないようにできれば、その後の直す作業は発生しない。一回数十分の話でも、週、月、年で見ればものすごい時間になりますから」

 

この経験を、他の会社、他の業界に活かす

こうした活動の結果、たった3ヶ月で残業時間が1/4に短縮された。この点について、笠原社長はこう話す。

「みんな一生懸命やってるんですよ。一生懸命やってること自体は美しいんで、相応の成果が上がってなくてもどこか正当化できちゃう。でもそれって違うよねと。結局、みんなのためにならないことを、みんなが一生懸命やってしまっていたってことなんでしょう」

生産性に悩む企業はこのメソッドを知りたがるはずだ。つまり、ビジネスになる。

「夜中まで必死に働いて、今日も頑張ったね、明日また頑張ろうねって、個人の中に達成感はあるかもしれないけど、それじゃダメなんです。なぜそんなに時間がかかってるのか、もっと効率化できないか、無駄なことはないのかってロジカルに考えないと。これは製造業に限った話じゃなくて、どんな業界でも同じ。たとえば僕の奥さんが働いている医療業界に行っても、僕は生産性上げる自信ありますからね(笑)」

 

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